【ブレアウィッチプロジェクト】
「ブレアウィッチプロジェクト、これはインターネットを口コミに使った成功例でもあり、失敗例でもあるわね」
「失敗例?」
「そう。ブレアウィッチプロジェクトっていうのは、インターネットを使った口コミ戦略で成功を収めたインディーズ映画ね。スジは覚えている?」
「え~と、なんかオカルト的因縁がある森に、ドキュメンタリーを取りに行ったクルーが居て、でも行方不明になて、フィルムだけが発見されてっていう・・・」
「1998年ごろだったかに、そのあらましを解説したゴシップウェブサイトを作って、うわさを広めたわけね。あくまでも、インターネット上で流れる都市伝説として・・・そして発見されたフィルム、という名目で地方の大学のスクリーンショーなどで上映して、だんだんと噂を作っていたわけよ。そして勢いがついたところで一気に一般メディアに露出・・・結果として、ブレアウィッチプロジェクトはインディペンデントフィルムとしては大成功といっていい売り上げを記録したわ」
「やらせだってなんとなく思えるけど、ひょっとして・・・という感情をうまく使って口コミを広げていったわけですね」
「そう。けれども、これの続編は痛烈に失敗したわ」
「えっ。・・・・・続編なんてありましっけ?」
「ふふっ。そのとおりよ。続編はプレ・プロダクション、つまりは準備段階で失敗したわ」
「どうして・・・」
「つまり、配給大手のアーティザンが、ブレアウィッチの成功の本質を理解しないで、うわっつらだけ前回を真似て、【監督が行方不明】とかいうポスターを作ったりしたからよ。ブレアウィッチは、都市伝説としてスタートしたから、あれだけの【MOMENTUM】つまりは勢いを獲得できたわけよ。そこに最初からやらせだってわかっているポスターを作っても・・」
「ああまたか、で終わっちゃいますね。ストーリーとか、CGとかが面白そうならともかく・・・」
「そう。というわけで・・・」
「あっあっ、わたしが言うわたしが言うっ! でないと出番なくなるからっ!」
【宣伝だとわからない宣伝こそ一番効果を発揮する】
【口コミこそ協力な宣伝ツール】
【インターネットは強力な口コミ創造ツール】
「そう、そして・・・・」
【真珠湾の奇跡は、二度起こらない】
「・・・・」
「さあっ、次よっ」
HOME